レクチャーコンサート「中野振一郎のチェンバロのススメ」に行ってきました。

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲

チェンバロを是非生で聴いてみたかった! ということで行ってきました。8月2日との通し券を買ってるんでまた行くわけですけど。
内容はチェンバロという楽器に対するお話7割に、演奏3割といった按配。最後のイタリア協奏曲(JSバッハ)以外は短い曲ばかりでしたが、チェンバロという楽器がよくわかる演奏でした。二段鍵盤を自在にかける様に、目が離せませんでした。クラシックという音楽の特性上、どうしても眠たくなる場面があるものなんですが、まったくといっていいほど、そういうのなかったです。燃えた。
レクチャーでは、wikipediaで見てもよくわからなかったピアノとの違いや各種ギミック(スイッチや鍵盤を押し込めることで音色が変わる!)、当時のチェンバロのおかれた状況など、ちょっとしたチェンバロ通になれました。関西人(京都の方です)らしく、意地でもオチをつけようとするところが素敵。なんか呉服屋の若旦那、といった印象でした。チェンバロ全盛時代が貴族の時代だったので、みなさん貴族ですよ、みたいのを連呼してたので、なんか呉服屋といった感じが(笑)
あと、「鳥たちのさえずり」が籠に閉じ込められた鳥たちの苦悩を表現した作品だったり、当時の奏法でドイツ・イタリア陣営とイギリスらへんの陣営が争ってて、結局ドイツは負けちゃった(WW2のさきがけ?)などトリビアも満載でした。
各種VTRを駆使した解説や、コンサート後にチェンバロを間近で見せてもらえたりと、京都コンサートホール側の気合の入りようもすばらしかった。GJ
アンコールというか、ボーナストラックがモーツァルトのK1。4歳の時作曲なので、12小節しかない、というところで最後の笑いを取ってEND。
期待以上のものを見せてくれた、という点で100点を差し上げたいコンサートでした。こんな笑ろてええのやろか。これで2,000円は安かった。スポンサーの村田機械さんにも拍手を差し上げたいです。関係者にありがとうを。
そして、15分の休憩時間中、額に汗しながらずっとチェンバロの調律をしておられた調律師の方にご苦労さんを差し上げたいと思います。ホンマ面倒な楽器なんすね、チェンバロって。